ピアノ・レッスン

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THE PIANO
Written and directed by Jane Campion



「自分自身の肉体を楽器としてとらえ、ストリーや台本に書かれていることを、肉体を通して奏でることが俳優の役目である」と、若い頃、演技のレッスンで教わったことがあります。1993年オーストラリア映画「ピアノレッスン」は、カンヌ映画祭パルムドール大賞をはじめ数々の賞を総なめにした女流監督ジェーン・カンピオンの傑作です。主演のホリ−・ハンターも演技も素晴らしい。。ニュージーランドの海辺、羊歯の生い茂る密林が美しい。ふと思えば、原題の『The PIANO』は、主人公の肉体を顕わしているのかも知れません。そして、日本題『ピアノ・レッスン』は、彼女の人生そのものをあらわしているように思えてきました。自分自身の肉体をいかに奏でることができるか?それは俳優でなくても同じこと。そして、人生はその肉体という楽器を美しく奏でるための絶え間ないピアノ・レッスンなのかもしれません。最後の再生のシーンも鮮烈に思い出されます。
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# by OYUKIBO | 2003-04-12 20:58 | 映画

猫のゆりかご

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CAT'S CARADLE
作:カート・ボネカット( Kurt Vonnegut)
訳:伊藤典夫  早川文庫SH353

奇妙奇天烈な世界の週末を描いたナイス、ナイス、ヴェリイ・ナイスな作品!悲しみの果てのヘンテコ哲学、虚無の果てのユーモア。「世の中ふざけんじゃないよ!」と悪態をつきたい人は必読の書!他に「プレイヤー・ピアノ」「タイタンの妖女」「スラップスティク」などもご機嫌に面白い。蜷川有紀お気に入りの書。
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# by oyukibo | 2002-06-16 16:00 |

恐るべき子供達

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恐るべき子供達 -les enfants teeibles-
1949年製作メルビル・プロダクション
【STAFF】製作/監督:ジャン・ピエール・メルビル
原作/台詞:ジャン・コクトー/衣装:クリスチャン・ディオール
【CAST】ナレーション:ジャン・コクトー
エリザベート: ニコール・ステファーノ/ポール:エドワール・デルミッド

ジャンコクトーの原作をメルビルが監督製作した傑作!1975年頃、巣鴨にある三百人劇場で観て、座席から立ち上がれないほど感動した。エリザベートを演じる ニコール・ステファーノが素晴らしい。「美の特権は絶大だ。美は意識せぬ人をも動かす。」「人生は生きられない、憎むべきもの。人生のドラマが私を追放し私の顔に唾を吐きかけるまで」などなど全編に散りばめられたコクトーの詩と、バッハの音楽が圧倒的に心に迫る。
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# by OYUKIBO | 2002-05-25 22:21 | 映画

かくも長き不在

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Une Aussi Longue Absence
1960年/フランス映画
監督:アンリ・コルピ
脚本:マルグリット・デュラス、ジェラール・ジャルロ
撮影:マルセル・ウェイス/音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:アリダ・ヴァリ、ジョルジュ・ウイルソン、ジャック・アルダン

マルグリット・デュラス原作の「かくも長き不在」という映画が大好きです。1961年のフランス映画。永い間待ち続けた恋人との再会。彼は記憶を失った浮浪者だった。主演のアリダ・バリの演技が美しく切なく、フィロソフィーを感じさせて秀逸。
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# by oyukibo | 2001-06-16 16:14 | 映画